青春の花は素顔に咲く



 次の日の学校で、事件は起きた。
 あたしはいつも通りに学校に向かい、なにも知らずに登校したんだけど……。


「ねぇ、あれ」
「やばいやばいやばいやばい、死ぬ」
「きゃあああ」

 騒がしいなあ。はあ。

(何事)

 廊下中が女の子の悲鳴であふれてる。どうしたんだいったい。
 なんか、嬉しそうに見えるのは気のせいかな。

 まるでお祭りである。道が見れない。ナニコレ。

「あ……」
「芽以、おはよう」
「!? カケル……その恰好……」

 嘘でしょ? 

「ありのままのオレ、出してみた」

 カケルはそうやって穏やかな声で笑った。
 唖然としているあたし。だけど周りはそれどころじゃないらしい。

「きゃあああKAKERU!」
「なんで!? なんでここに!?」
「てか今黒野さんの名前呼んだ……?」
「ねぇ、もしかして」
「「「KAKERUって白銀カケル!?」」」

 中には鼻血を出して倒れたり失神してる子までいるんだけど。学校外の人もいるよね? なんで?

(騒がしいなぁ……)