青春の花は素顔に咲く


「今、父さんや母さんは笑ってるかな」
「……きっと、穏やかな顔で見てくれてるよ。天国から」
「オレが頑張れば、いつか会えるかな」
「……きっと、会える。人生を全力で生きたら、迎えにきてくれて、その時に褒めてくれるよ」

 きっと。いや、絶対に。
 カケルのお父さんお母さんは、カケルを愛しているから。

「カケルの笑顔が、二人の笑顔につながるんだよ」
「かもしれないな」
「だから、一緒に頑張ろう?」
「ああ。お前の笑顔はオレの笑顔だけどな」
「へ?」
「好きな奴の笑顔は、自分の笑顔なんだろ?」
「…………」
「芽以、真っ赤」

(そりゃそうだよ!?)

 赤くなるなって方が無理な流れでしょ!? これ!?
 カケルは楽しそうに大口を開けて笑う。
 初めて見る大爆笑の笑顔。

 こんな顔して、カケルは本当は笑うんだなって思った。