青春の花は素顔に咲く



「ここに白銀君の家族が入院してるんだね、芽以ちゃん」
「はい、生徒会長。付き合わせてごめんなさい」
「いいよ。ボクが混ざっていいのかはわかんないけど」
「本当は白銀は嫌だと思います。でも。独りじゃ怖かったから」
「……気持ちはわかるよ。人の命の灯が消えてるかどうか、確かめるのは怖いよね」

 放課後。あたし達は白銀の両親が入院している病院に来ていた。
 タクシー代はつらかったけど……白銀が自分から口を割るとは思えなくて。

 嫌な予感を胸に、病院に来ていた。
 薬品の匂いにくらくらしながら、病室を探す。

 きっと受付で訪ねても、何もわからないだろうから。

 そしてあたしは。

 ……知ってしまったんだ。真実を。