「なんてね」
「え」
「芽以ちゃんを困らせたいわけじゃないから、ボクは」
「はあ……」
「ぶっちゃけ。困るかもかわいいと思うけど」
「ええ……」
それはどうなんですかね。生徒会長。
すごくうれしそうな笑顔がすごく怖いんですけど。
人気のない空き教室であたし達は見つめあう。
「好きなんだよね。白銀君」
「……はい」
「ならさ、追いかけるのも大事だよ? 芽以ちゃん」
「……でも」
「でもでもだってじゃ人生終わっちゃうよ」
「!」
「時間は勝手に進んでくんだよ。迷う自分の心を置いてきぼりにして」
「はい……」
(何となく、今までの経験でそれが事実なのはわかる)
過去にとらわれようが前に進もうが、同じ時間を過ごす羽目になるんだって。
白銀に出会う前の出来事を想えば、なおにわかるじゃない。
「ねぇ。芽以ちゃん。君はどうしたい?」
「あたしは……」

