「大丈夫?」
「だだだだだ」
「落ち着こうか、白銀君」
「だああああーいじょうだだああああ-」
「志村けんかな?」
思わず突っ込む生徒会長。
「本当に大丈夫? 白銀」
「うううう、名前呼びは恥ずかしすぎる」
「わかったから、白銀は白銀のままで呼ぶから!」
「……恥ずかしくて死ぬからそうしてくれ」
(何で死ぬのよ)
涙目の白銀はちょっとかわいくて胸がどきどきした。
ぐずるようん白銀は目元を拭うって深呼吸を始める。なんでや。
「はあ……はあ……」
「初心だねぇ白銀君は」
「何がだ、生徒会長」
「自覚もないみたいだねぇ。かーわーいーいー」
「よくわからないが馬鹿にされてるのだけは伝わってくる……」
白銀はそう言って生徒会長をにらんだ。ヤンキー姿なだけあって迫力が半端ない。怖すぎる。夢に出そうである。うん。
「ほんっとうほほえましいねえ」
「生徒会長はふざけてないで勉強してください」
「はあーい芽以ちゃん」
にやにやしながら生徒会長は席に着く。
本当。なんなんだこれ。
その時は、こんな日常は別に普通だった。
だから。
壊れることはないって、思い込んでいた。
ずっとずっと、皆で笑いながら毎日を過ごせるって、信じていたよ。

