青春の花は素顔に咲く


「すまない、変なものを見せて」
「とりあえずタオル、あるから使って。あたしは外に出てるから」
「助かる」

(どんな夢を見ればあんな汗を……)

 夢の中で、ご両親に合えたのだろうか。
 それは幸せなのか、逆高価なのかはわからない。
 現実でも、また声を出して笑いあえる日が来るといいのに。

 白銀は、こんなにもご両親を想ってるんだから。

 当り前の家族団欒を、送らせてあげたいと心から思う。
 あたしもそういう経験はないけどさ。

 白銀ほど、寂しい思いだけしてきたわけじゃないから。

(お母さんは帰ってったけど……生きてる限りまた会えるし)

 お父さんだって、会おうと思えばいつだってあたしは会えるし。白銀とは違う。
 白銀の場合は、生きているだけでやっとなご両親だから。

 誰か、助けてあげてほしい。終わりのない苦しみはないって、信じたいけど。

 あたしなんかじゃ、どうにもできないから。
 ねえ。神様。

(どうか、白銀に幸せな未来を用意してあげてください……)