青春の花は素顔に咲く


「休もう。保健室行こう?」
「いい。授業は出れるだけでないと」
「ダメ! 寝て!」
「え」
「起きたらあたしが色々教えてあげるから、ね。寝て! じゃないと縁切るよ!?」
「それは困る。寝る」
「よし」

(どうにかして白銀を休ませないと……このままじゃダメだ)

 何で、白銀はこんなにも無理しようとするのか。
 まだ高校生なんだから、誰かに頼ってもいいし。

 甘えてもいいはずなのに。

 まるで生き急ぐように……。

(自分だけの人生じゃないって、重圧が伝わってくる)

 だけどね、白銀。
 白銀の人生は、一つしかないんだよ?

 ほかの人の人生じゃ代理にならないんだよ?

 ねえ。白銀……。
 あたしはフラフラの白銀を支えながら保健室へ向かった。