青春の花は素顔に咲く

(他に何も取りえがなくなるから)

 生まれつきずば抜けたもののなかったあたしは、努力で補えるものしか手に出来なくって。可愛い顔も、お金持ちの家も、素敵な性格も運動神経も何か素敵な才能だって、ないんだもん。

(胸を張れるものが、勉強しかないから)

 やりたいからとかでやるやらないを決めれない。それしかないのだ。
 だから、やるだけで。

(好きだから、でやることを決められるほどあたしは恵まれた人間じゃないから)

 何もしなくても無償の愛を受けれるような人ではないから。

「本当に、大丈夫だから。おばあちゃん、夕飯何食べたい?」
「芽以ちゃんの好きにしていいよ」
「ふふ。おばあちゃんの好きな豆腐料理にしようか」
「……芽以ちゃん」
「じゃあ、作ってくるね」

 だって、あたしは。