青春の花は素顔に咲く



 黒のフリルとレースと赤いバラを基調にした手作り感あふれるあたしの部屋。そこから出ておばあちゃんの様子を見に行く。

「おばあちゃん、体調はどう?」

 あたしの部屋と対比するようにシンプルなおばあちゃんの部屋。そこにおばあちゃんは布団の上に横になっていた。

「芽以ちゃんかい。大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃってね」
「ごめんね、あたしのためにあたしが学校の間家事してもらって」
「いいんだよ。本当は芽以ちゃんは子供なんだから。勉強と遊びだけをしてればいいはずなんだから」
「わがままで選んだ学校に入れてもらえてるんだから、そんな気を使わなくてもいいんだよ、おばあちゃんたちは」
「気を使ってるのはどっちかねぇ。芽以ちゃんが心配だよ、頑張ってばかりで」
「そんなこと、ない。大丈夫だから」

 だってあたしは頑張らないと、すがるものがなくなるから。 
 勉強ができることが、自由な未来への切符だから。

 それをやめれば、あたしは。