「……そうだ。ボクはアイドルのショウだ」
「そうなんですね。生徒会長」
「だからオレに驚かなかったのか」
「ま、あそうだな……ボクも同じような立場だし」

 ……なるほどね? 納得。
 生徒会長は眼鏡をかけなおし咳払いをした。
 そして。

「そう言う事だから、本当は白銀君の味方はしたくなかったんだ。ボク」
「知らないまま頼んですまなかった。ショウ」
「……別に。黒野君は好きだというし?」
「へ? あたし?」
「そう、黒野君はさっき言ってくれたじゃないか」

 あたしと白銀は目を丸くして向き合う。
 なんだそれ。何であたしのことが好きなの? どこに惚れたの? 意味不明
だよ、生徒会長……?
 すると、生徒会長はにっこりとほほ笑んでいった。

「ボクは黒野芽以君が好きだから。これからたっぷりアタックさせてもらうよ? 嫉妬は許さないからね、白銀カケル君?」

と。