「異変があれば、言えよ?」 「平気だよ」 不安げな白銀に、あたしは笑顔で返す。 だけど。 「なんか血が滲んでないか?」 「あ、確かに少し……」 「本当に済まなかった。オレの軽率な行動のせいで……」 「いいってば。擦り傷でしょ」 本当はわかっていた。これは擦り傷じゃない。多分捻挫以上のものだって。 わかってはいたけど、白銀に負荷をかけたくなくて。 平気な振りして、あたしは笑った。 だけど。