「黒野さんにはお世話になってます。とても面倒見がよくて」 「あらあ、さすが芽以ね。人望も厚いわ」 「えへへ……」 お母さん。お母さん。 ねえ、聞いて。 本当は、あたし……。 「じゃあ、気をつけて帰るのよ。芽以。お母さんは色々やることがあるから」 「うん……」 にこやかに去っていくお母さんが見えなくなったとたん。 「はあ」 あたしから大きなため息が出て。 白銀が無言であたしを支えてくれているのが、なんだか情けなかった。