青春の花は素顔に咲く


 危ない危ない。誤解だった。
 思わず心でため息をつくあたしである。

「そういえば。職員室に行ったら黒野の親から電話が着てたぞ」
「まじで?」
「ああ。なんか、先生戸惑ってた」

(ヤな予感しかしない)

 お母さん、何をしたの。

 あたしに何も連絡入れずに買って動かないでくれるかなぁ。

「頭痛い……」

 思わずつぶやいたあたしに。

「大丈夫か?」

 白銀があたしの頭を触る。

「ちょ」
「本当仲いいね。二人とも、お熱い事」
「美也子ぉ……!」
「お邪魔虫は退散しますぅ」

 でも。気づいてしまった。白銀の顔が接近したとき。

 ……白銀の目が少し赤くて。
 きっと、隠れて泣いていたのだということに……。