立ち上がりそう言ってあたしは理事長室を出ようとした。 その時だった。 「待って」 白銀にそでを引っ張られて……反射的にあたしはそれをはねのけ……たんだけど。 「わっ」 「!?」 「白銀君っ」 よろけた白銀はその場に倒れこんでしまう。そして、サングラスが落ちて……。 「嘘……さっきの、王子様……!?」 (何で!? どうして!? ありえないんだけど!?) 白銀が、さっきの王子様の正体!? あたしが金魚のように口をパクパクしていると白銀が立ち上がり髪の毛をほどいた。