青春の花は素顔に咲く


 仕方がないよね。いちいち説明して回るほど暇じゃないもん。
 どうでもいい人の誤解なんか、気にしてられないよ。
 それよりもあたし達がやるべきことは勉強である。

(少しでも白銀の成績を上げないと)

『芽以、成績はどうなの?』
「ほんの少しだけ落ちたけど学園でトップは維持してる」

(しかたがないよね。白銀の事もあるんだもん)

『えっ、あの芽以の成績が下がったなんて1 何があったの!?』
「気にしなくていい程度だから、さ」
『悩み事はないのね? 本当に? ないのね!?』
「うん、で、いつ帰ってくるの?」
『来週には帰るわ』
「じゃあ、飛び切りの手作り料理を作って待ってるね。お疲れ様」
『ちょ、芽以っ!?』

 あたしはそう言って電話を切った。
 興奮気味のお母さんが心配ではあるけど、少しでもワークとかを作りたいのだ。
 勉強を教えるための準備は楽しい。自分の頭を整理できる感じで、復習
になるし。

 自分よりわかってない人にわかるように説明するのは、本当頭を使うから。