青春の花は素顔に咲く


(それもいいかなって最近思うんだ)

 大好きなメイクやファッションについて学んで。
 その能力で仕事について。
 白銀を支えていければ、なんて。

 浮かれた妄想を繰り返し、考えてしまう。

(ずっと勉強ができることでしか幸せになれない。お金持ちにならなきゃいけないと感じてたけど)

 今のあたしは、そうじゃないんだ。
 好きなことを堂々とできれば、それはまた幸せな気がするから。

 今までやってきたことが無駄になるかと言えば、そうでもないだろうし。
 すべての事に、何かしら意味がある気がするんだ。

 浮かれてるよね、あたし。

「寂しいけどな。黒野と離れるのは」
「まだ二年も先だよ」
「……そう、だよな。まだ二年あるよな」

 二年ある。そう、その時は信じていたから。
 まだまだ、そばに居続けれると、信じていたから……。
 あたしと白銀は笑って頷いたんだ。