青春の花は素顔に咲く


「はあ……こんにちは」
「どうも」

 ニコニコ顔の理事長。何を考えているのだろうか。

「今回はね、黒野君にお願いがあるんだ」
「お願いとは? 白銀は関係あるんです?
「大いに関係あるね。だって、白銀君の勉強の面倒を頼みたいのだから」
「……はい?」

(理事長はなんて言った?)

「聞こえなかったかい? 黒野君に白銀君の勉強の世話を頼みたいんだ」
「はああああ!?」
「黒野、うるさい……」
「嘘でしょ!? なんで!? どうして!? あたしが!」
「落ち着いて、黒野君」
「これが落ち着いてられますか! 何でこんなヤンキー男を」

 最悪、最悪最悪。

 こんなサボりまくりのヤンキーの面倒? 嫌すぎるよ!
 あたしがが白銀のほうを向くと白銀は目をそらした。こいつ……1

「絶対いやですっ」