「は?」
「あたし、別にあんたたちにどう思われてもよかったんだなって」
「何? なんだよ?」
「好きでもない、尊敬もできない、そんな人にどう思われたって……自分が好きになれる自分でいて、それを本当に好きな人に認めてもラればそれでいいんだよなって。気づいたの」
「はあ? 何言ってんだよお前」
「だから。あたしにこれから何言っても無駄だよ。もう、泣かないし逃げないから」
「がり勉ブスのくせに生意気な」
「うん。生意気なの。それが何か悪い?」
「!?」
別に生意気でもいい。だから何?
あたしはあたしだ。いじめっ子のために生きてるわけじゃない。
「あんたたちにおびえて皆のいかないような遠めの市立に逃げただけど、そこで出会えた大切な人もいるし、ある意味感謝してるよ。ありがとう」
「意味わかんねえ」
「分かんなくてもいいよ。これはあたしの問題だから」
「……ああもう、行くぞ」
「だな。帰るか」
困惑したいじめっ子たちがすたこら逃げていく。
「バイバイ」
それをあたしは気楽な笑顔で見送って手を振った。
なんだか心がすっきりした感じがした。
「気持ちいいー!」
思わずそう呟いて、ルンルンで家に帰った。
心の何かが、溶けていく気がした。

