青春の花は素顔に咲く



 街を歩けば、KAKERUの曲が流れていて。
 看板にも顔が載っていて。

 白銀ってばさすがだなあと思いながら一人、ふらふら歩く。

(やっぱり、カッコいいなあ……)

 同じ年なのに、こうやって働いて、頑張ってる。
 期待に応えようと努力して。それを隠して笑ってる。

 なんて素敵なのだろうか。

「あ」

 そこで。ヤな奴らと目が合った。

 あたしをいじめてたヤンキーたちだ。

「あ、がり勉ブス!」
「…………」
「またそんな格好してるんだなー」
「ダッサ」

 いじめっ子たちがあたしをまた、見つけてなじった。
 にやにやしながらあたしを見下した様子で哂っていた。

 腕を組んで鼻で笑いながら。

 だけど。