「黒野は全然悪くない。むしろ真面目に生きてきたと思う。頑張ったと、心から拍手を送りたい」
「白銀……」
「つらかっただろう。大変だっただろう。それでもまっすぐ生きてきて尊敬に値すると思う」
「……でも、結局皆はあたしを認めてはくれてないよ。皆と同じだって思ってくれてないよ」
「同じである意味があるか?」
「え?」
「黒野は黒野でいいだろ。別に、普通である必然性はない」
「……でも、普通じゃないと混ざれないし」
「混ぜる必要性もないんじゃないのか。お前はお前で、それを好きだという人もいる。オレみたいに」
「!」
(好きって言われた! 白銀に!)
意味は違うのはわかってるけど、嬉しくて頬が熱くなる。
たくさんの人に言われたかったはずの言葉。
それが白銀独りでここまで喜べて満たされるなんて、不思議だ。
恋って、そういうものなのかな……。
「オレたちは姿は確かに変わってる。でも、それが悪いとは俺は思わない」

