*
「誕生日、おめでとう」
「あ、ありがと……」
甲斐谷と二人で公園のベンチに並んで座っているこの状況……
なにがどうしてこうなったのか、誰か説明してはくれないだろうか?
「これ、やるよ」
そう言って見せられたのは、使い途中のカイロ。
「え、誕生日プレゼント?」
「違うわ。そんな使いかけ誰が誕生日プレゼントにするんだよ。
寒いんでしょ、手が真っ赤」
甲斐谷は私の手を掴んで、カイロを持たせた。
あったか……。
やっぱりあったかい甲斐谷の手に、ホッとする。
じんわりと指先から広がっていく温もりは、どんな言葉でも言い表せないくらい大きな幸せを私の心に灯してくれる。
「誕生日、おめでとう」
「あ、ありがと……」
甲斐谷と二人で公園のベンチに並んで座っているこの状況……
なにがどうしてこうなったのか、誰か説明してはくれないだろうか?
「これ、やるよ」
そう言って見せられたのは、使い途中のカイロ。
「え、誕生日プレゼント?」
「違うわ。そんな使いかけ誰が誕生日プレゼントにするんだよ。
寒いんでしょ、手が真っ赤」
甲斐谷は私の手を掴んで、カイロを持たせた。
あったか……。
やっぱりあったかい甲斐谷の手に、ホッとする。
じんわりと指先から広がっていく温もりは、どんな言葉でも言い表せないくらい大きな幸せを私の心に灯してくれる。



