*
運動音痴な私でも、頭は良かったりする。
神は人に何物も与えてはくれないけれど、一つずつくらいはちゃんと与えてくれたみたい。
私の予想通り、甲斐谷は晴れてハルミちゃんとお付き合いを始めたようだった。
そして、それはきっとキープではない。
私という甲斐谷を好きな女がいることを知ったハルミちゃんが、そう易々とキープで済ませるわけもなく、甲斐谷は休み時間のたびに幸せそうにお弁当を持って教室を出て行った。
「マユ、お弁当一緒に食べよ」
「え、急にどうしたの!いつも彼氏さんと食べてたじゃん!」
「でもマユ、ここ最近いつも一人で食べてるでしょ?」
心配そうな顔をするアツコに、私はピースする。
「私のことはいいから、彼氏さんと食べておいでって!高校生の間だけだぞ?こうやって一緒にお弁当食べられるのは!」
「でも………」
「あ、私購買行くから!じゃ、次の体育でね!」
アツコ達の邪魔をしたくなくて、私はお財布片手に教室を出る。
平気、全然大丈夫。
私は強い子、元気の子〜。
運動音痴な私でも、頭は良かったりする。
神は人に何物も与えてはくれないけれど、一つずつくらいはちゃんと与えてくれたみたい。
私の予想通り、甲斐谷は晴れてハルミちゃんとお付き合いを始めたようだった。
そして、それはきっとキープではない。
私という甲斐谷を好きな女がいることを知ったハルミちゃんが、そう易々とキープで済ませるわけもなく、甲斐谷は休み時間のたびに幸せそうにお弁当を持って教室を出て行った。
「マユ、お弁当一緒に食べよ」
「え、急にどうしたの!いつも彼氏さんと食べてたじゃん!」
「でもマユ、ここ最近いつも一人で食べてるでしょ?」
心配そうな顔をするアツコに、私はピースする。
「私のことはいいから、彼氏さんと食べておいでって!高校生の間だけだぞ?こうやって一緒にお弁当食べられるのは!」
「でも………」
「あ、私購買行くから!じゃ、次の体育でね!」
アツコ達の邪魔をしたくなくて、私はお財布片手に教室を出る。
平気、全然大丈夫。
私は強い子、元気の子〜。



