ガヤガヤ…

(やばい…。完全にボッチだ…!)

気持ち落ち着かせるとか言ってたら、もう7月。

蝉の声が追い討ちをかけてくるようで、耳を塞ぎたい。

昼休みも苦痛で仕方がない。

気分転換にと思って、屋上で昼食は食べることにした。

地面が砂まみれな事もあって、人気がない。

人も居ないはずだ。


屋上の大きなドアを開けると、予想はハズレ。

筆を手に、キャンパスに向かって顔をしかめる少年がいた。

あの彼だ。

恐る恐る近づいてみると…。


言葉を失った。