瞳の奥の美しさを君は知っている

「ううん。嬉しくて泣いてるの。」

「えぇ??」

聞いたこともないような間抜けな声だった。

「あは!何その声ー!!」

「この絵あげる。」

「いいよ!折角結翔くんが描いた絵なんだから結翔くんが持ってて!」

「ううん、これ律のために描いた絵だから。」

「え?」

「律ってさ、色よく見えてないでしょ。」


え??なんで??なんでバレたの??やだ!嫌だ!嫌だ!嫌われたくない。

動揺が隠せなかった。

でも絶対にバレないと誓ったんだ。隠し通そう。

「え?そんな訳ないよ!ちゃんと見えてるよ!」

「ほんとに?」

「ほんとだよ!」