i -アイ-





「ああ、勝ったチームのリーダーは一つだけ相手チームのリーダーにお願いが出来る。相手チームのリーダーはそれを断ることが出来ない。そういう特権。」



「え、勝ったら賞品!とかじゃないの?」



そのあたしの言葉に、あたしをちらっと見て目線を壇上に戻す滝谷。



「金持ちの考えることだよ。金で手に入るものはいらねえんだよ、きっと」



金持ちの、ねえ。

言いづらそうに答えたのは、あたしが秀才枠だからか。


自分たちへの利益は、プライドを守れる。

そんな感じなのかな。

現に、三國しか願い叶えられないんだろうし。



「俺は、勝つことは想定内だった」


マイク越しに、低くそう話す三國。

低い声だけど、何やら楽しげだ。


……もしかして、あたしに楽しみにしとけって話してたこと、この場面だったりするの?



Jokerチームの人たちが、歓声をあげる。



「ここで優介に叶えてもらう願い事も考えてあった」


……何考えてるの、三國。



「優介、これはルールだからな」



ニッと笑う三國に、眉間に皺を寄せる優介。



「……俺が嫌がること、言うつもりでしょう」



「まあな」