i -アイ-





「三國はスポーツフェスタん時は毎年、手加減したらブチギレるんだよ。だから皆がちなんだ」



「優しいんだか怖いんだか分かんないね。まあ、別にいいけど、あんまり怪我しないでよね。」



指を少し摩ってどのぐらい腫れてるのかみてみる。


うわぁ、ちゃんと腫れてんじゃん。



「っ」



その腫れてる指がグッと折られてあたしの手を握りしめる。



「はぁ!?馬鹿じゃなっ」



「心配してくれてんの?」



顔をバッと上げると、真剣な瞳があたしを映す。


グッと心臓を掴まれたような気持ちになる。


けど、



ドスッ


誰も見てませんように。

司さんはもういいや。


「うっ」


下突きを腹にめり込ませる。



「ごめんなさいは?」



「……ご、めんなさ」



「早く保健室行くよ」



「あ、あ」



腕を掴む。



固まる司さんに、笑って人差し指を口元に付ける。



保健室に着いて、先生に手当してもらっている三國に説教をする。



「三國、俺が何に怒ってるか、分かって謝ったんだよね?」



「……あぁ」



「ならいいけど。お腹、痣になるよ」



「……あぁ」



「司さんは勘がいい人でしょ。どうする」



「それは心配すんな」