「なぁに、そのかゆい言葉の羅列。お前、本当に男なの?本当に男だとしたら、なかなか気持ち悪いよ」
「あはは、気持ち悪い男ですみません。」
司さんは、あたしの手にあるゴミも取って、捨ててくれた。
「誰が誰を大切に思ってようが思ってまいがなんでもいいけど、お前はもっと自分のことも大事にした方がいいよ」
「……え?」
自分のこと?
「じゃあ、またね」
それだけ残して、帰っていってしまう司さん。
司さんには、あたしが自分を大事にしていないように見えたんだろうか。
……自分を大事にするって、なんだろう。
あたしは、あたしがしたいことを今やっと出来ている。それが、自分を大事にしているということだと思うんだけどな。
あたしは自分の家に歩を進めた。
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キュキュッ
体育館の床とシューズのゴムが擦れる音。
ボールの弾む音。
「きゃぁぁああ!!!藍人くーん!!」
今日はスポーツフェスタ1日目。
トーナメント制で、うまーくKingとJokerが最初は当たらないようになってて。
5回戦目が決勝なんだけど、3回戦まで勝ててしまった。
応援で蓮とあたしが交互に名前を叫ばれる。

