i -アイ-





「手懐けてるつもりはないですけど」



その後は特に会話もなく黙々とクレープを食べて、先に食べ終わった司さんが、口を開いた。



「俺は、お前がREIGNのメンツに近付くのはどーでもいい。けど、お前は危ない気がするんだよね。お前自身が危ないのか、周りが危ないのかは知らないけど」



淡々と、言葉を突きつける。



「お前がREIGNにとって危険人物だと見なしたら、それがお前のせいじゃなくても俺はお前を消す。」



あたしはその言葉を聞いて、口元が緩んだ。



「おいおい、真面目に話してるんだけど」



「すみません、嬉しくて」



「……お前ドMなの?」



「違うんです。俺はREIGNの人たちを危険な目に遭せたいわけじゃないから、もしそんな状況になったら、容赦なく断ち切って欲しいんです。きっと、三國や蓮は優しいから俺のことも助けようとする」


あたしが微笑んで話すのを、司さんは静かに聞いていてくれる。



「司さんはREIGNの皆を大切に思ってるんですね」



「はあ、やめてよ、気持ち悪い」



「俺、蓮と友達になるって決めた理由も、三國を大切に思ってくれてるからなんです。三國が俺を大切に思ってくれているように、俺も大切にしたいから、司さんの言葉を聞けて嬉しいんです」