適当なふうに見せて、本当は全体を見てる。
なんか、雰囲気好きかも。
「じゃあどこ行きます?司さん」
「……その言い回し、女みたいだな。デートでもないんだから、どこでもいいでしょ」
おっと、そんなつもりはなかったんだけど。
少し間延びした話し方と、脱力感。
「司さんは、何が好きなんですか?食べ物」
「んー、クレープ」
「じゃあ決まりですね。男2人でクレープ」
「クソ寒いな、そう考えると」
って言いながら、却下しないあたり、蓮のお世話係って感じだなって思った。
「あ、待ってくださいね」
クレープを買って、あたしのを持ってもらう。
そして、あたしは三國に連絡する。
『司さんとクレープ食べながら話してる。心配無用』
「何?三國?」
「はい、一応。後々面倒になるのやなんで」
「はは。今日三國といたってのは、蓮の事か」
クレープを受け取って口にする。
「そうですね。なんか、スポーツフェスタ終わったら覚悟しとけ、みたいな脅しを受けました」
「へえ、そんな幼稚なこと言うのか」
「やっぱ三國ってちゃんとしてます?REIGNで」
「そーだなぁ。基本明るいしうるさいけど、大人だよ。あの人いればどうにかなるところあるから」
わあ、それはべた褒めだ。
「その三國を手懐けちゃってる久遠に、興味が湧かないわけないよね」

