i -アイ-





『南2Fトイレ』



放課後に、三國から連絡が来る。

そのトイレに向かう。



「三國ー」


呼ぶと、バタンッと勢いよく1つの個室の扉が空く。


蹴ったな?



「なんなんですか君は。蓮を抱きしめたそうで?」



その丁寧な言葉とは裏腹に、あたしは壁ドンなるものをされている。


甘いやつじゃなくて、ヤンキーの。

三國さん、怖いやぁ顔。



「友情の証のハグですよ、三國さん」


「そんなもん、男同士でしませんよ藍さん」


「じゃあ付け足そ?久遠藍人は帰国子女。これでいける」


「そういう問題じゃねえわ」


本当にこの人はあたし大好き人間だね?


「三國もしたい?」


「お前ほんとやだ」


「分かってるでしょ。あたしはここに恋愛しに来てるわけじゃないし、蓮のこともそういう風に見てるわけじゃない。あたしの行動の一つ一つに一挙一動してたら、三國疲れちゃうよ?」



「……うるせえ」


「それともただ単に会いたいから呼んでます?三國さん」



ニヤニヤと笑って見せると、あたしから離れる三國。



「わりぃかよ」



「ううん、悪くないよ。三國といると落ち着くからねー。」



「へえ、そうか」