i -アイ-





ほぼ、確信で話してる。


碧さんがあたしを隣に置く理由。


そして、臣さんがどちら側の人間なのかも分かった。



ふふ。


とあたしが笑えばピクっと眉間を動かす臣さん。



「あなたも大変ですね」



小さく、あたしにだけ聞こえる声で、あたしに言ったんだ。


碧さんと榛人がキスをしていたことを。


碧さんを陥れたい側なら小さくなくてもいいはず。


全ては読めないけど。

でも、



「あなたも、碧さんが大切なんですね」



臣さんの頬を撫でれば、固まる臣さん。


「外は冷えます。また中で飲み直しては?」


頬から手を離し、あたしの顎を掴む手を取る。


片膝を立て、そこに肘を置き頬杖をついて空を見上げる。



「お前は、碧さんと御庄榛人のことも知ってるのか。」


あたしへの興味は消えないらしい。

でも無視。



何故なら碧さんにも話していないから。


「無視か。」


はあ、と溜息をつく臣さん。


「あ?臣、お前ここに居たのか」


その声は、


「ああ、京馬。」


幹城。


こいつもいたんだっけな。

雲隠れは一旦やめて戻ったとは聞いてた。

碧さんが上手いこと言って。


あたしが碧さんについたことから、とりあえず佐瀬組から鬼龍組に移り普通の業務に戻ることになったらしい。