名雲碧だ。
『いつもいきなりで悪いね。これから会えるかい』
今は19時過ぎ。
「いいですけど、どこに?」
『マップを送るね』
「服装は」
『制服で構わないよ』
話は終わり、指定されたマップを見る。
部屋に戻って荷物を持つ。
「帰るのか」
「いや、知り合いに呼ばれてさ。じゃ、また明日」
たまり場を後にして、指定されたビルまで歩く。
「藍人」
そう声をかけられ、振り向けば、黒の高級車が止まっていて、少し空いた窓から名雲碧の姿が見えた。
近づけば扉が開けられる。
「乗って」
これは、どこに連れていかれるんだ?
着いたのは高級レストラン。
そこで食事をする。
他愛もない話をして。
「学校は楽しい?」
「ええ、楽しいです」
「今どきの高校生は何をして遊ぶんだろう?」
「そんな大した遊びしてませんよ。この間も中庭で水遊びして、ジャージで授業受けました」
「あはは、若いね」
本当に読めない人だ。
深く考えて、足元掬われるのも嫌だからあたしも何も考えないで居よう。
「確か、黎鳳はREIGNというグループが居たよね?」
「ええ。よくご存知ですね」
「俺も一応OBでね。1年しか居なかったけれど」

