i -アイ-





「蓮は良い奴。素直で真っ直ぐで一緒にいると毒を抜かれる。頑張ろうって思える。そんな存在で、優介さんは俺を危うく感じながらもどこかで信じたいと思ってくれてる優しい人。司さんはマイペースで俺に興味無さげだけど、今みたいに気に入ったおもちゃかのように俺を試して楽しんでる。本当は1番寂しがり屋なんだろうなって。」


眉間に皺を寄せる司さん。



「三國は昔から兄のような存在で俺を支えてくれてて、信頼を置いてる。けど、俺のことが好きすぎるから距離を保たなきゃいけない」


ふっと笑えば、うるせーと返される。


「暁は」


言葉に詰まる。


暁のことは、うーん。



「……何もねえのか」


ムスッとする暁。

それが可愛くて。



「可愛い」


思わず声に出してしまった。


「馬鹿にしてんのか」


「あはは、してないよ。……司さんがどんな言葉を望んでいたか分かりませんけど、俺はここにいたいからここにいます。今の環境が壊れるのは望んでいません。だからこそ、対策を練ってる。そんな感じです」



ヴーッ



スマホが震える。

画面を見て、席を外す。



「もしもし」



『藍人、元気かい』



「ええ、変わらず」