i -アイ-





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誰もいない放課後。


もう少しで夏休みに入る。


そうなったら、REIGNの皆をどう守ればいいかな。


机に座って夕日を眺める。


これから碧さんはどう動く気だろう。

尾行をさせていたとしたら、慎さんと話したことも知っているんだろうな。


碧さんと会って逆に分からなくなったからな。

それも策だったりするのかな。

今日はREIGNの皆は溜まり場に行った。

とりあえず安全だろうから、1度家に帰るか。


その後は情報収集に久々に出よう。



教室を出て家まで歩く。


「いや!!!」


そんな声を拾う。

物騒だな。女の子の声だ。


300m以内か。


声の方向へ歩くと、男3人に路地裏に連れ込まれている女の子がいた。


「何、してるの?」


声を掛ければ、煩わしそうに男たちがこちらを見る。


女の子はあたしの顔を見て


「藍人くん……」


ああ、黎鳳の生徒か。

私服だから分からなかったな。


「あ?てめえこの女の知り合い?」


「知り合い、ではないですけど、同じ高校みたいですね」


「知り合いじゃねえなら放っておいてくれよ」


そう言ってまた女の子の服に手を伸ばす男たち。


「藍人くっ、助けて……」


「助けを求められたので、関係ありますね」