i -アイ-





「君に興味があるんだ。こんなおじさんだが、友達になってくれるかい?」



おじさん、とは言うものの、とても39歳には見えない。


顔は、綺麗系で中性的。


身長は180を超えているが、スーツの似合う着痩せタイプの人。



「……友達、ですか?」



あたしは一体何をさせられるのよ。



申し訳ないけど、これが普通の男子高校生だったら引くからね。

それに習わせてもらうよ。



「急に驚いたかな。僕は興味を持ったものはとことん知りたくなる質でね。君を見て好奇心を湧き立てられたんだよ」


これが中年のオッサンらしいオッサンだったら、ただただ気持ち悪いだけだよ。


あなたは顔が綺麗で良かったね。



「えぇ、っと」



この人と、仲が良かったの?榛人。

榛人より意味不明なんだが!



「連絡先だけでも、教えてくれないかい?」


ずっと怖い。この人。


「興味を持ってくださったことは嬉しいです。ですが、私と友人になることが名雲様の利益になるとは到底……」




どう出る。

友人になってもいいさ。

でも、こうなった場合はどうするつもりだったのか気になるからね。



「僕は僕が知りたいことを知ることが利益だと思っている。だから、生かせる情報だけが利益のあるものだとは思っていないんだよ」