まあ、男装すればとてもとても似合うんだけどね。
あたしも一応は女だから、まりあちゃんのように女の子らしい顔がよかったな。
てことで、1つ目の条件は、
別人として入学すること。
あたしは御庄藍として正々堂々立ち向かう気でいた。
けれど、漸さんと利人さんは許してくれなかった。
2人は何かを警戒していて、それが何かを教えてくれない。
2人は何かを知っているから、あたしは敢えてそれに従うことにした。
「やっぱさ、榛人ってチャラかったの?」
「あぁ。常に女を侍らせてた。」
朝ごはんを食べながら、榛人の学生時代について聞く。
「けど、兄貴が高三の時に中三だった義姉貴に出会ってからは、人が変わったように義姉貴だけだったな」
「うわー中学生に手出したんだ」
「はっ。つっても話しかけてただけだけどな。ずっと相手にされてなかったし」
「まりあちゃんその頃から強かったんだ」
目に浮かぶようだな。
「軟派な男が嫌いだったらしい。けど、兄貴は根がまともなの隠してるだけだろ?それに義姉貴も気付いて付き合った」
「ふーん。で、利人さんは?モテたでしょ?」

