素直になりたい。

「鷲尾は強いよな。ちゃんと明確な意思持って綺桜に入ったんだもんな。俺の追っかけがまさか家族の絆をぶち壊しにしたとは...なんか申し訳...」

「申し訳なくないから!そもそも櫻庭の追っかけじゃないって、前に言った。私は復讐のために綺桜に入ったの」

「結局は俺に惚れて復讐やめたくせに」

「あのね、惚れてなんてないから!だいたいね、櫻庭が私にかまってなかったら、櫻庭なんていなかったら、こんなことになってないから!」


あ。

言って気がついた。

今、私、櫻庭を傷付けるようなことを...。

櫻庭だって色々抱えてて大変なのに...。

なんで、また私は...


「ごめん。ほんと...ごめん」

「ちょ、ちょっと。謝んないで。らしくない」

「俺もさ、もう17だから。いい加減大人になるよ。ほんと悪かった。ごめん。この通りだ」


櫻庭の目が違った。

いつもの嘲笑う感じじゃなくて

真っ直ぐ私の瞳のど真ん中を射っていた。

本当に反省してる。

反省させちゃったんだ、私...。

櫻庭のせいだけじゃないのに。

櫻庭が悪いわけじゃないのに。

言いたい。

伝えたい。

でも、どうやって言葉にしたら良いか分からない。

こういう時、なんて言えばいい?

私...

私...

私...

どうしたら......。