7年前の惨劇とは...。
それはすなわち小学4年の時の話。
確か、ハイキングで山に登っていた時のこと。
私と櫻庭は誠に不本意ながら同じ班になってしまった。
先生の目は一体どこに付いているんだろうと思ってしまうくらい配慮に欠けていて、もう私は泣き出しそうな思いで足をせっせと動かしていた。
1歩2歩と前に出すだけで息がゼーゼーと上がり、全身に痛みが走る。
もうダメだと倒れ込むと、櫻庭がそんな私を嘲笑ってくるんだ。
憎たらしくてたまらないその顔に泥を塗ってやりたい。
雨でも降ってしまえ。
なんて願ったからだろうか、
突然大雨が降りだした。
私と櫻庭は他の皆よりも遅れていて全然山頂なんて見えていなかった。
「ハムのせいだ。何してくれんだよ」
と言いながらも、櫻庭は私に背中を見せた。
「乗って」
「えっ?」
「今日だけ特別だ。じゃないと俺が先生に叱られるから」
「ど、どうも」
私は櫻庭の背中に飛び乗った。
「おっも!」
「重いなら下ろしてください」
「下ろしたからって歩かないだろ?なら、俺が歩く。絶対勝つ」
「誰に勝つの?」
「自分。己の敵は己のみ。武道の心得だ」
武道と聞いて果物の"ぶどう"を思い浮かべていた呑気な私をよそに、櫻庭はトレーニングといって山を登り続けた。
結局は途中で先生に見つけてもらって一緒に下山したのだけど、私はその時1つ学んだのだ。
櫻庭新大は
そんなにヒドイやつじゃない。
むしろ、
真っ直ぐなやつなんだと。
それを受け入れられない、
いや、受け入れたくないのは
きっと私のプライドが邪魔をしているからだ。
そのプライドを払えたら、
もっと楽に生きられるのかな?
それはすなわち小学4年の時の話。
確か、ハイキングで山に登っていた時のこと。
私と櫻庭は誠に不本意ながら同じ班になってしまった。
先生の目は一体どこに付いているんだろうと思ってしまうくらい配慮に欠けていて、もう私は泣き出しそうな思いで足をせっせと動かしていた。
1歩2歩と前に出すだけで息がゼーゼーと上がり、全身に痛みが走る。
もうダメだと倒れ込むと、櫻庭がそんな私を嘲笑ってくるんだ。
憎たらしくてたまらないその顔に泥を塗ってやりたい。
雨でも降ってしまえ。
なんて願ったからだろうか、
突然大雨が降りだした。
私と櫻庭は他の皆よりも遅れていて全然山頂なんて見えていなかった。
「ハムのせいだ。何してくれんだよ」
と言いながらも、櫻庭は私に背中を見せた。
「乗って」
「えっ?」
「今日だけ特別だ。じゃないと俺が先生に叱られるから」
「ど、どうも」
私は櫻庭の背中に飛び乗った。
「おっも!」
「重いなら下ろしてください」
「下ろしたからって歩かないだろ?なら、俺が歩く。絶対勝つ」
「誰に勝つの?」
「自分。己の敵は己のみ。武道の心得だ」
武道と聞いて果物の"ぶどう"を思い浮かべていた呑気な私をよそに、櫻庭はトレーニングといって山を登り続けた。
結局は途中で先生に見つけてもらって一緒に下山したのだけど、私はその時1つ学んだのだ。
櫻庭新大は
そんなにヒドイやつじゃない。
むしろ、
真っ直ぐなやつなんだと。
それを受け入れられない、
いや、受け入れたくないのは
きっと私のプライドが邪魔をしているからだ。
そのプライドを払えたら、
もっと楽に生きられるのかな?



