素直になりたい。

「何動揺してんの?」

「し、ししっ、してません!してないけど、その...」

「素直に言えばいいじゃん。私は櫻庭新大に抱かれて鼓動が鳴り止みませんって」

「は?!違うから!」


どついて離れようとしたのだけど、

無理......だった。


「櫻庭?」

「ごめん。寒いわ。ちょっと身体借りる」

「は?ちょ、ちょっと!へ、変態っ!離れろ、バカっ!」


抵抗したもののがっしり両腕で包囲されてしまい、身動きが取れない。

聞こえる...。

聞こえるよ。

私の鼓動が聞こえる。

いつもより激しくどくどくどくどくしてる。

一生懸命血液が全身に酸素を送ってる。

でも、苦しい。

このままだと、酸欠になるよ。

私、ほんとに逝っちゃうかも。

ねぇ、お願い。

お願いだから、離れて。

離してよ。