素直になりたい。

いつもとなんら変わらぬ見慣れた帰り道。

商店街のメイン通りから1本外れたところにあるため、夜は少し寂しい。

予算がないのか、電灯はチカチカ点滅している。

こんなになってるなら、無い方がマシに思える。

そしたらもっと夜空がきれいに見えるのに。

上を見上げれば幾千もの星が瞬いている。

私を見てと言わんばかりに輝いている。

きっと...

人も星と同じ。

本当は誰かに見ていてほしいんだ。

もちろんこの私でさえ、

本当はそう思ってる。


「ねぇ、今日の夕飯何がいい?」

「今日ですか?そうですねぇ、祐希さんが作るものはなんでも美味しいので冷蔵庫に残ってるもので良いですよ。あと、このパンたちで十分です」

「んじゃあ、昨日の残りの野菜炒めとあとは...」


こうして祐希さんと並んで帰るのが私は好きだ。

1人っ子の私はずっと"きょうだい"に憧れていた。

だから、祐希さんと出逢った時は本当に嬉しかったんだ。

本物のお姉ちゃんのように慕えて甘えさせてもらって時に厳しくしてもらえて...。

それが私の心の支えになっている。

この関係があと1年で終わってしまうのはちょっと悲しい気もするけど...

ううん、すっごく悲しいんだけど、

これもまた人生だから。

いつまでも子供のままでいるのはダメだから。

私は一生懸命もがいてあがいて

大人になろうと思う。