「今まで意地悪ばっかりしてごめん。けど、これからは...素直に優しくする。だからさ、俺と一緒にいてほしい。この先もずっと...」

「えっ、えっと...えっ...?」


目がキョロキョロする。

顔が熱い。

チョコのように溶けてしまいそう。

溶けたら、そこから煙が出て、天に昇って、そして...。


「どこ見てんの?こっち、見て」

「い、いやでも...」

「これから1番大事なこと言う。聞き逃す気?」

「そ、そんなことは...」


私が視線を向けると、

交わった。

まるで、点と点が結ばれて

正座が出来るように。

私と櫻庭の間にあった感情が...

形になる。


「オレは......鷲尾直禾が




......大好きだ」