素直になりたい。

櫻庭の顔がなんかいつもと違う気が...。

良く見えないのが残念だけど、

もしかして、照れてる?


「なんて、昔話ばっかしてても仕方ないな。こっからは今の話する」

「あっ、はい、どうぞ」


私がそう言った、次の瞬間、

櫻庭がこちらに体を向け、

私に向かって両腕を広げ、

そのまま抱き締めた。


「えっ、ちょ、櫻庭?」


強く強く抱き締められて、

伝わる温度に

ドキドキが止まらなくて 、

私の血が騒ぎだして、

全身が熱くなった。

そんな私の耳元で櫻庭は呟く。


「本当は、ずっと前から何度だってこうしたかった」

「えっ...。それってどういう...」

「分からない?」

「わ、分からないような、分かるような...」


私がそんな曖昧な返事をすると、櫻庭はゆっくりと腕を離し、今度は私の頭に手を置いた。

そして、私のおでこに自分のおでこを重ねる。