素直になりたい。

「えっと...もしかしてクリスマスの...。あの、その...あの時は本当にっ...」

「ごめん!悪いのは全部オレだ!本当にごめん!」

「えっ...」


天羽くんが深々と頭を下げ、ゆっくり上げた時に目が合った。

天羽くんの表情が強ばっていた。

いつもおとぎ話に出てくる王子様みたいに

優しくて穏やかで、

それでいて爽やかで、

カッコ良くて、

神々しくて、

夢の中の人みたいな、

そんな感じだと思っていたのに、

なんだか今は違う。

人間が本来持ち合わせている薄汚い感情に乗っ取られた、ある意味人間臭くて現実的な彼が目の前に存在している。

私は、向き合うことにした。

どんな天羽くんも

天羽くん、だから。


「どういうこと?」


私が口を開くと、天羽くんは戸惑いながらも口を開いた。


「オレなんだ。その...文化祭の後、メールで直禾ちゃんの写真をばら蒔いたの」



えっ...


嘘...


そ、


そん、な...


嘘、でしょ?


嘘って、言って...。