素直になりたい。

私はその後、櫻庭とレスキュー隊の人たちと下り、ホテルの医務室に運ばれたけれど、一晩休めば回復するだろうということで部屋に戻り、ゆっくり休息を取った。

千咲ちゃんと結実が一晩中代わりばんこで私のことを見ていてくれたみたいだけど、特に異常もなく、むしろいつもよりふかふかのベッドで良く眠れた。

翌日、皆が滑りに行っている間も私はずっと横になっていた。

ホテルから覗く銀世界をこの瞳に焼き付け、

もちろんスマホでも撮影した。

この世界は、ずっと記憶にも心にも閉じ込めておきたい。

そう思えるほどに美しく、

刹那的でありながら永遠のような

自然が織り成す芸術だった。


そして、この予期せぬハプニングのお陰で、帰る時には皆に気を使ってもらえた。

うん、それはそれで良かった。

たまには厚待遇を受けないとわりに合わないら。

私だって一応、女子だからね。

って言う風にポジティブに考えないとさすがの私も辛い。

今回は本当に寒かったし、痛かったし、死ぬ思いまでしちゃったからね...。