素直になりたい。

夢を見ていた。


雪が降り積もった森に王子様がやって来る夢を。

私は家から追い出され、行き場を失い、森に迷いこんで放浪しているうちに服がぼろぼろになり、体力も尽きて木にもたれかかっていた。

そこに、王子様が白馬に乗ってやってくるんだ。

王子様は私を見つけるや否やすぐさま駆け寄り、私の唇に温もりを与えた。

にっこりと微笑み、私の頭を撫でてくれる。


「もう大丈夫。僕がずっと君の側にいるから」

「どうしてそんなことを言うの?」

「だって、僕は君に...」


視線が交わる。

息を飲む。

呼吸が止まる。

夢のような言葉を待つ。


「恋をしてしまったから...」


王子様の言葉に私は頷いた。


「ずっと待ってた。どんな辛いことがあっても、あなたのような素敵な王子様がやって来るって信じていた。あなたに逢えて...良かった」


王子様が私を抱き締める。

私も王子様の背中を強く抱いた。

全ての想いを

願いを

気持ちを

抱き締めるように。


「私は、あなたが......」