素直になりたい。

そんな心臓破りの山下りを終え、私と櫻庭が戻ってくると、ちょうど3人が出迎えてくれた。


「お~い、2人共、お疲れ様」

「これから昼食にしましょう。わたくしの顔パスでこちらの施設のビュッフェが、なんと100分食べ放題っ!ローストビーフもご用意していらっしゃるらしいので、さぁさ、行きましょう!」

「はいっ!」


お腹が空いて、ムカムカしていたくらいだから、張り切って返事をしてしまった。

そしたら、案の定、皆に爆笑された。


「直禾ちゃんって、本当に食べるのが好きなんだね」


生田くん、笑いこらえるのに必死そうだけど、顔が笑ってるし。


「食欲には素直だよねぇ。ほら、中華街でも北京ダッグにかぶりついてたし」

「あとね、トランプもね、わりと素直に置くんだよ。なのに、なんで人には...」

「私のことは良いから行こう。とにかくお腹空いた」


誰にも表情が見えないよう、あえて先頭を行ったのだった。