素直になりたい。

私は差し出された左手に右手を重ねた。

あとは、もう身を任せるだけ。

ステップを踏む度、回る度に

気持ちが溢れていく。

このままがいい。

ずっとこのまま幸せが続けばいい。

そう願って、

強く強く願って、

願いながら笑って、

幸せを噛み締めた。


運命的に出逢って

どうしようもなく惹かれて

必然的に恋に落ちて

溢れてしまう感情を

どこに持っていけば良いか分からない。


ならば、いっそ、

全て抱き締めたい。

気持ちも、

想いも、

熱も、

鼓動も、

高鳴りも、

運命も、

幸せも、

全てこの手からすり抜けて行かないように、

抱き締めたい。


けれど...

そんなことは、

出来ない。