素直になりたい。



これは、とある少女と魔女のお話。


昔昔、あるところに、色白で黒髪が美しく、りんごのように真っ赤な唇の少女がおりました。

ある国の国王夫妻の間に産まれた、とても明るく聡明で素敵なこの少女の名は、白雪姫。

夫妻の愛情を一心に受けて育った彼女でしたが、10歳の時に最愛の母を失い、孤独に震え、森をさまよっていました。

そんな時、隣国の王子もまた白馬に乗って森へとやってきていました。

2人は出逢い、一瞬で恋に落ちました。

1度手を取ると、華麗に踊り出します。

歩幅も呼吸のリズムも、指先の動きまでもぴたりと合い、共鳴していました。

白雪姫は帰っても尚、その熱を忘れることはなく、王子に想いを寄せたまま、月日が流れました。