素直になりたい。

「日下さん、櫻庭をよろしくお願いします」

「は?何で勝手に...」

「日下さんなら、どんな櫻庭もカッコ良いって思うはずです。櫻庭を必要としているならば、とことん頼って下さい。では、私はこれで...」


教室に帰ろうと踵を返すと、目の前に王子の顔が迫っていた。


「直禾ちゃんはオレと行こ」

「えっ?私なんかで良いの?」

「もちろん。直禾ちゃんと一緒だと楽しそうだし。怖かったら言ってね。オレ、こういうの好きでけっこう行ってて慣れてるから」

「へ~、そうなんだ。じゃあ、遠慮なく」


ということで、私のペアは王子ということになった。