素直になりたい。

それにしても、だ。

遠くから見ても日下さんが一際輝いている。

青空に白い雲が泳いでいて、その中で場所を変えながらも全てを照らしている太陽のよう。


「千咲ちゃん」

「ん?どうかした?」

「日下さんってモデルやってるんだっけ?」

「うん。中学の頃からやってるよ。写真集も出して結構売れたみたい。

でも、それもこれも全部新大くんのためっていうのがね、なんか感動するんだよね...。

って、ワタシ、余計なこと言っちゃった。今のは忘れて」


と、言われても...

1度聞いてしまったら忘れられない。

それに疑問が泉のように湧いてくる。


「あ、その話、あたしも知ってる」

「い、いや、でも...」


私のメイク担当の笹木さんが鏡の中の私に向かって頷いた。

どうやら、教えてくれるらしい。